ゴーストライター(映画)

 よく見ているレビューサイトでやたら評判がよかったので、サクッと観てきました。平日だったのでがらがらかと思いきや、いい席はあらかた埋まっていました。

 「ゴースライターの主人公は、元英国首相ラング・アダムの自叙伝の依頼を受ける。前任者の死の謎を追ううちに、国家の闇に足を踏み入れてしまう・・・」という流れです。

 まず、役者がいいです。主人公のユアン・マクレガーがカッコいいです。何もしていなくても、ジャケットを着て歩いているだけで目を奪われます。セットアップスーツ(上下のセット)で出勤している僕ですが、ジャケットスタイルもいいなぁと思いました。

 ラング・アダム役のビアース・ブロスナンもいいオッサンぶりで魅せてくれます。ビアース・ブロスナンは007以来見ていなかったので、10年ぶりくらいに見ました。オッサンになりましたねぇ・・・。元ジェイムズ・ボンドとはとても思えない体つきになっていましたw。多少太りはしましたが、表情や立ち居振る舞いがグッドです。グレイのスーツにブルーのシャツがキマり過ぎています。

 暴力シーンがあまりないためか、ハラハラドキドキ感はありません。この映画で面白いのは、明らかにやばいところまできてしまっているのに「いけるか?もう少しいけるか?」みたいな感じでドンドンどつぼに嵌る主人公ですw。駆け引きも何もなしに、ガンガン直球の質問をする主人公には、じっとりと手のひらに汗かきました。やめとけ!やめとけ!と何回主人公に突っ込んだか分かりません。

 傑作!と手放しで言える映画ではありませんでしたが、テンポよく中だるみなしで2時間15分があっという間に過ぎてしまいました。構成がうまいということでしょう。残虐シーンが全くないので、そういうのが苦手な人でも大丈夫です。ユアン・マクレガーとビアース・ブロスナンのカッコよさを見るだけで元が取れた気分です。ただ、女性陣(2人だけですが)は濃いめが多いので、そこは期待しないほうがいいですw。

 オフィシャルホームページを見ると、映画内容の8割くらいは分かってしまうので、見ないほうがいいですw。ただ、ホームページを開くと流れる映画テーマは凄い気に入りました。何かが起きるって感じの不穏な感じが、この映画にぴったり合ってます。

 印象に残ったやりとり  「君は誰だ?」  「あなたのゴーストです」