スパイダーマン(映画)

 TSUTAYAで「スパイダーマン」「カーズ」「バックドラフト」を借りてきました。どれかはあたるだろうという有名作ラインナップです。
 
 とりあえず1本目にスパイダーマンを見ました。もうこれ10年近く前の映画なんですね・・・。ブルーレイのクリアな映像で迫力は出ていますが、チープなところはすっごくチープです。公開当事に見ていればもっと楽しめたと思います。
 
 ちょっと前の映画ですが、最近のクソ映画(インモータルズ)よりもいいところがいっぱいあります。まず、主人公ピーターの役者がいいです。のび太君と碇シンジ君を掛け合わせたようなキャラを見事に演じています。つまりはうじうじしている駄目野郎なのですが(笑)。

 ストーリーもアメコミ原作とバカに出来ません。何気に教訓めいたことまで刻んでくれます。テンポもいいです。偶然から超人的な力を身に付けてヒャッホー!から大切な人を亡くしてショボーンとアップダウンが激しく、見ていて飽きませんでした。
 
 主人公のキャラ立ては非常にグッドなのですが、ヒロインは全然よくありませんでした。映画内である程度の時間はたっているとはいえ「ピーターのいじめっこ→ピーターの親友→スパイダーマン(実はピーター)→ピーター」の惚れっぽさは苦笑するしかありませんでした。いくらなんでも尻が軽すぎます。「本当の気持ちに気づいたの。私が本当に好きなのはあなた」とエンディングで言いましたが、全く信用できませんでした(笑)。同じこと全員に言ってるだろ!!

 悪役ゴブリンは原作に出ているキャラなのかはわかりませんが、微妙です。何故スパイダーマンを味方に引き入れようとしたのかいまいち分かりませんでしたし、一度捕獲したときに何故マスクを剥がさないのか意味が分かりません。ワッハッハ!という笑いとか緊張感が削がれるだけなので、ホント勘弁してもらいたかったです。投げる手裏剣をスパイダーマンが避けるアクションと、ラストバトルでヒロインと一般群集のどちらかが生き残るかをスパイダーマンに決めさせようというシーンはよかったです。

 糸を使ったアクションは爽快ですし、「大きな力には大きな責任が伴う」という言葉を胸に歩き出したピーターの姿に胸を打たれました。スパイダーマン2の予告見たらスーツを捨てていましたが(笑)。

 そういえばこのスパイダーマンシリーズ、4以降の企画が頓挫して製作陣や役者を一新して、また1から始めるらしいですね。新シリーズのピーターの役者は映画ソーシャルネットワークで主人公の親友を演じたアンドリュー・ガーフィールドです。ソーシャルネットワークではうじうじキャラをバッチリ演じているので、キャラ作りは完璧です。どういう風に作品をアレンジしてくるのか、2012年の技術がどこまで進歩したのか楽しみです。