映画感想2011
「ゴッドファーザー」
超有名なマフィア映画です。映画好きな人なら絶対に知っているタイトルではないでしょうか。決してスカッとするエンターテイメントの映画ではないです。重々しい雰囲気や会話が長時間以上続くので、ドンパチを期待するとえらい目にあいます。
3時間という映画時間の長さはありますが、ラスト30分のマイケル・コルレオーネの非道ぶりには一見の価値ありです。頭のいいやつがキレるととんでもないことになるな、ということを再確認させてくれます。
「ゴッドファーザー2」
完全な続編なので、観賞にはゴッドファーザーを見ることが第一条件になります。登場人物の役割、関係に何の説明もされないので、前作でしっかり覚えておかないと混乱します。前作に続いてラストの非道ぶりが半端じゃありません。
マイケル・コルレオーネの「この世界にたった一つ確かなことがある。歴史もそれを証明している。人は、殺せる。」は最高の命台詞でした。
「キックアス」
アメコミ原作ものです。世間で絶賛されるほどいいとは思いませんでしたが、上映時間があっという間に過ぎるテンポのいい映画でした。少年時代にヒーローごっこ遊びに興じた人はぜひ見てください。
「アンタッチャブル」
有名マフィア映画その2です。アル・カポネと捜査官との戦いは本当にあった話です。後半で主人公がかなり非道なことをやるので、そこは映画ならではの脚色だと思いたいです(笑)。
「SP 野望篇」
序盤の警棒で戦う岡田君が最高の見せ場という、最高の尻すぼみ映画です。政治家が応援演説で、日と場所を変えて何回も同じ話をするのはやけにリアルでした。あれって実際もそうなんでしょうかね?
「コンスタンティン」
タバコを吸うキアヌ・リーブスがカッコいい!としか記憶にありません。観て後悔はしませんが、この映画見るなら何かほかの映画見たほうがいいと思います。
「カーズ」
パッケージの裏に映画内容の8割が書いてあります(笑)。王道ストーリーなので、ストーリー内容を知ったからどうということもありませんが。前半の一時間は本気で単調、かつ主人公に魅力が無いため物語にひきつけられず退屈です。ラスト30分は非常にテンションが上がります。
「真実の行方」
脇役のエドワート・ノートンの演技が最高です。ストーリーに関しては、こちらが思ったほうにしか転がらないので意外性は全くなしです。名作として有名な映画ですが、僕には可もなく不可もなくでした。
「パーフェクトワールド」
クリント・イーストウッドとケビン・コスナー主演の渋い映画です。全編通してオッサンと少年の心の交流の物語なので、まったり映画が嫌いな人は本気で退屈だと思います。僕はコーヒーを飲んでいないと沈没していたと思います(笑)。
グッとくるところが無いわけではないのですが、登場人物に感情移入しにくいので、ぼーっとみてたらいつの間にか終わっていた感じです。
「十三人の刺客」
13対300というどっかで見たことのある設定の大チャンバラ活劇。稲垣吾朗扮する敵役の外道っぷりが凄いです。これだけでお金と時間を書ける価値があります。メッセージ性は皆無の映画ですが、とにかくスカッとすることは保障します。これぞ映画!という時代劇です。
「ウォーリー」
ピクサー作品はどれも外れがありませんが、この映画の出来のよさは抜群だと思います。心が温まる作品でした。普通にいい作品で、あまり書くことがありません。
「ヒックとドラゴン」
完全な王道アクションアニメです。メッセージ性も、アクションも最高でした。
「コララインとボタンの魔女」
子供向け、と思いきや「目をボタンに付け替える」というホラーシーンにドギモ抜かれました。オープニングの人形作成のアニメもやたら精巧で気持ち悪いくらいでした。腹から綿を抜くシーンや、髪の毛を編みこむシーンとか子供が観たら泣くんじゃないでしょうか。
「ヒート」
男の、男による、男のための映画です。ヒロインらしい人もチラッと出ますが、空気です。「プロフェッショナル」とはどういうことなのか、という作り手の考えが出ている気がします。
中だるみは余りありませんが、3時間はやはり長いです。要らないシーンがちょいちょいあったので、もう30分くらい縮めてもらいたいです。
「月に囚われた男」
SFでこれほど鬱になったのは初めてです。世間で言われているほどよいとは思いませんでしたが、「巧い」映画であるとは思います。
「マルドゥック・スクランブル 圧縮」
天地明察で知名度が一気に上がった冲方丁さん原作のアニメ映画です。3部作という超絶クソ使用です。「次回に続く!」という感じの終わりは大嫌いなので、続編仕様でも一区切りしてもらいたいのですが・・・。
面白い!というほどではありませんでしたが、最終章だけは劇場で観てもいいかなと思うくらいの出来でした。
「X−MEN」
言わずと知れた原作アメコミの超能力アクション映画です。ウルヴァリン(爪がでる人)の役立たずっぷりと、サイクロプスの小物ぶりに爆笑しました。敵の誘導とはいえ、サイクロプスの誤射で死人が出ていると思います。
「X−MEN ファーストジェネレーション」
XーMENの指揮官「プロフェッサーX」の昔話です。演出の巧さといい、メンバーのカッコよさ(特にエリック)といい、上記の作品とは比べ物になりません。多少エリックとチャールズの友情がホモホモしい感はありましたが、そういうバカさもいとおしくなる映画です。
「Mr.インクレディブル」
ピクサー作成の超能力スパイアクション映画です。テンポはいいですし、キャラが全員立っているため観ていて飽きません。ストーリー的には主人公の自業自得といえるような面があるのがなんともいえませんが、観賞後の後味は悪くありませんし、とにかくスカッとするのでストレス無く見れます。
「ソーシャル・ネットワーク」
フェイスブックを作ったマーク・ザッカーバーグの自伝的物語・・という内容なのですが、当人がこの映画の協力を拒否したようなのでフィクションとしてみるのが正解だと思います。僕には世間の評価ほど面白い映画だとは思いませんでした。マークが親友に失礼すぎて、観ていて頭にきます。2011年を代表する映画でもあるので観ておくにこしたことは無いのですが、爽快感はゼロです。ただ、ラストのワンシーンは最高にいいです。この映画の全てを表現していました。
「シングルマン」
恋人を亡くしたゲイの大学教授が自殺を決意し、最後の一日を生きる物語です。どことなくレトロな雰囲気に、珍しいカメラワークが印象的です。
頭がいい感じの会話や、センスのいいスーツやネクタイなど、見所はいっぱいあるのですがラストにちょっと首を傾げてしまいました。その前の主人公の独白が最高だったので、残念です。
「戦場のピアニスト」
第二次世界大戦のポーランドで身を隠したユダヤ人の実話の映画化です。とにかく陰惨な雰囲気で2時間半続くので、気合を入れてみないときついです。
無力な人が戦争の渦中で生きるというのはどういうことなのか、ということを非常に上手く描けていると思います。見終わった後に何かが心に残った作品です。
「RED/レッド」
CIAに「超危険年金生活者」と認定されているジジイの冒険劇です。ストーリーは皆無で、とにかく元気なジジイどものお祭りパーティーを延々見せられます。僕にははっきり言ってクソ映画でした。
「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」
スウェーデンのベストセラー小説を映画化したミステリー映画です。素直に面白い!と思えるいい映画です。多少ショッキングなシーンが前半にあるので、そこだけはきつかったですが・・・。
「ゾンビランド」
超絶バカアクションコメディ映画です。テンポが最高にいいですし、笑わせてくれます。ついでに教訓めいたことも言ってくれます。ビル・マーレーの最高に酷い扱いもいいです。90分、何から何まで楽しませてくれました。
「007 ロシアより愛をこめて」
言わずと知れた007シリーズの第2段です。日本では屈指の人気作、ということですが僕には駄作としか思えませんでした。ボンドが何から何まで敵の罠に嵌りっぱなしなのが僕には受け付けませんでした。アクションも当時はよかったのかもしれませんが、今観ると安っぽさが酷いです。
「瞳の奥の秘密」
アルゼンチンの恋愛映画です。猟奇殺人を巡ってのサスペンスもありますが、あくまでも主題は「瞳」と「情熱」なので注意してください。おいおい、それでいいのかと思うような尋問方法に爆笑しました。
「トゥルー・グリッド」
勇気ある追跡という昔の西部劇のリメイクです。情景や馬など、非常に「綺麗な」映画です。観た後に静かな感動がありました。
「007 慰めの報酬」
前作「カジノロワイヤル」の完全な続編です。ボンドガールの印象が前作のヴェスパーに比べて弱すぎたり、復讐の決着が納得がいきませんでした。カジノロワイヤルが非常にいい出来だっただけに残念です。
「塔の上のラプンツェル」
ディズニーの超王道アニメです。誰が見てもそれなりに楽しめる作りにしているのはさすがです。しかし、今思うと印象が薄いです・・・。
「チョコレート・ファイター」
タイのバカアクション映画です。少女がひたすら悪漢をぼこり続けます。ストーリーなんて飾りです。前半40分ぐらいがびっくりするほど陰惨です。
「チェンジリング」
子供が失踪してしまった母親の戦いの物語です。悲劇に見舞われた母親の叫びが胸に響きました。精神的に思い映画ですが、数々の名作を生み出しているクリント・イーストウッド作品でも珠玉の出来だと思います。
「カンフー・パンダ」
ドリームワークスのアクション・コメディアニメです。バカ映画化と思いきや、修行シーンや、伏線の張り方など正統派の作り方をしていると思いました。龍の巻物の中身に対しては開いた口がふさがりませんでしたが。
「英国王のスピーチ」
吃音症を抱えたジョージ6世の物語です。コリン・ファレルはシングルマンでも思いましたが、演技が非常に上手いです。逼迫している空気がビンビン伝わりました。兄貴の腐りっぷりが印象に残る映画です。この兄貴関系の話も実話なんでしょうか?
「007 ドクターノオ」
007シリーズの記念すべき第一作です。昔の映画なので、演出やアクションに古いにおいがバリバリしますが、頭の悪いスパイアクションとしては十分僕の合格水準に達していました。ロシアより〜が最悪の評価なので、それと比較してしまった面もありますが・;・・。
「3時10分 決断の時」
クリスチャン・ベイルとラッセル・クロウの男の戦いが描かれる西部劇です。全く異なる価値観を持つ二人の微かな繋がりがすごくいいです。DVD返却の際に、ブルーレイも出ていると知ってへこんだ作品です。時間をあけてもう一度見たいと思える、熱い物語でした。
「バックドラフト」
消防隊員の兄弟が罵詈雑言をぶつけ合う映画です(笑)。主人公の非常識ぶりと、全く成長の無いラストが僕には合いません。ガールフレンドとはしご車の上でセックスする男が、「消防隊員になるのが夢で〜」とか語っても説得力ゼロでした。
「スパイダーマン」
サム・ライム監督のスパイダーマンシリーズ第一作です。うじうじする主人公が、マスクをかぶったとたんにヒャッハー!するところが非常に気持ちいいです。胸に抱く信念のかっこよさと、ヒロインの腐りっぷりが抜群です。
「ダージリン急行」
ある3人兄弟のインド旅行を描いたロード・ムービーです。兄弟の喧嘩の仕方が非常識にもほどがあるので、正直見ていて辛かったです。ビル・マーレーの使い方がゾンビランドに続いてこの映画でも酷いです。ビル・マーレーはそれでいいんでしょうか(笑)?
「ミッション・インポッシブル ゴーストプロトコル(劇場)」
トム・クルーズの代表作のスパイ・アクション第4弾です。オープニングのスパイ大作戦が鳴り響くところでテンションが最高に上がります。ストーリーは薄いですが、シチュエーションは燃えるものが多いです。
「ゴーストライター(劇場)」
イギリスの大統領の自伝を書くことになった、ある男の巻き込まれ型サスペンスです。イラク戦争の陰謀のくだりはおいおい、それでいいのかと思いましたがが、全体に漂う薄暗い緊張感がいいです。
「インモータルズ 神々の戦い(劇場)」
クソ映画です。一人で行ってたら悲しみで死ぬところでした。
「マクロスF サヨナラのツバサ(劇場)」
マクロスFを劇場用にリメイクした作品です。歌や映像はカッコいいのですが、主人公の空気感が気になりました。ラストの後味の悪さも最悪です。作り手が何をやりたかったのか全く分かりません。僕がもっとも嫌いなジャンル「名作の皮をかぶった駄作」です。
「魔法少女リリカルなのは 1st Movie」
リリカルなのはの第一期を劇場用にリメイクした作品です。まどかも同じようなものをやるらしいですし、最近この商法が流行みたいですね。
ちゃんと演出や話のもっていき方を映画っぽくしているのは好感が持てます。ヒロインの二人のラストバトルはテンションが爆発的に上がります。エンディングのヒロインの語り合いが恋愛描写にしか見えなくて爆笑しました。
「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」
SAWに代表される「限定された空間での特殊ルール」サスペンスです。なんだかよく分からないうちに終わったというのが正直な感想です(笑)。エンディングのタイトルが「シンジテミル」だったことには爆笑しました。
以上です。振り返って思うとクソ映画というものが意外に多いことが分かりました(笑)。